いよいよ今週末はクラシック第一弾「桜花賞」ですが、
昨年2015年の桜花賞で少し面白い事があったので振り返ってみます。
今年の桜花賞は
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去年の出走馬ですね。
桜花賞(G1) 阪神 2015年4月12日(日)
昨年の桜花賞で、私はルージュバックを本命にしていました。
ダントツ人気で、単勝はなんと1.6倍というオッズでした。
確かに1本被りで、正直過剰人気かなあとは思いましたが、相手も弱いと見ていたのです。
2番人気のココロノアイと、3番人気のクイーンズリングは危ないと見ていたので、ルージュバックを素直に信頼する事にしたのです。
相手は、5番人気のレッツゴードンキ。前走のチューリップ賞は道悪で3着に敗れてしまいましたが、デビューからずっと3着以内をキープ。
良馬場のここなら、少なくともココロノアイには負けないと見ていたのです。
とりあえず、ダントツ1番人気を本命にする以上、あまり手を広げるわけにはいかない。という事で、ほぼルージュとドンキの1点でいいんじゃないかな、と見ていたのです。
⑥⑧の馬連のオッズが7.8倍。
1点に1万円入れれば、8万近く回収できる。
悪くないオッズだなあと見ていたのです。
当日1時間前に馬体重も発表され、そろそろ馬券の購入準備を始めるかと、PATでオッズを色々見ておりました。
私のクセがあって、馬連を買う時は「必ず」枠連のオッズも同時に見るのです。
馬連⑥⑧ 7.8倍
枠連③④ 7.4倍
実際には、これは確定オッズなので現実とは違いますが、レース1時間前でも似たようなオッズだったと思います。
これを見た時に、あ~枠連の方が美味しいじゃない、と思ったのです。
なぜかというと、この2頭以外に買いたい馬の目星として、②ムーンエクスプレス、⑤ペルフィカ、⑦クルミナル、⑭テンダリーヴォイスなどの馬を抑えようと考えていたからです。
よく見ると、⑧ルージュバックの同枠に⑦クルミナルが入っています。
クルミナルは7番人気。
7番人気の馬が同枠に入っているにもかかわらず、馬連⑥⑧と枠連③④のオッズがそんなに変わらない。
この時、正直にいいますと胸の中にすごくもやもやした感情が生まれたのです。
ルージュバック、やっぱり過剰人気すぎ?
けっこう私は、長年の経験からレース直前に芽生えた「もやもやする感情」というのは大切にするようにしています。
虫の知らせというわけではないですが、ルージュバック本命というのも確たる信念があったわけではなかったのです。
もちろん牡馬相手に勝っていた、ルージュバックは強いと思いました。
しかし、それまで多頭数の競馬をやった事がなく、G1も初挑戦。
まあ強いから勝っても不思議じゃあないが、もしかしたらあっさりコケる可能性もあるんじゃないかという感情も生まれたのです。
まあ、枠連③④本線で勝負すればいいから、ルージュがコケた時用の馬券も考えてもいいかなと。
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そこで実際に購入した馬券がこちら。
枠連③④以外に、
ワイドの⑥⑦を追加したのです。
これが見事にハマってくれました。
枠連だけでも6万円近くいきますが、ルージュかコケたのでワイドのオッズが少し上昇して18.2倍→20.3倍まで上がってくれました(画像のオッズ18.2倍は最低オッズですね)。
これで、14,000円の投資で150,550円の回収。
回収率は1,000%を超えてしまったのです。
じゃあなぜ、⑥⑦のワイドを追加しようと考えたのかというと、
ルージュバックが普通に1着。
レッツゴードンキが2着。
もし、クルミナルが3着に入ったら枠連もワイドも両方当たる!という考えがあったのです。
ルージュがコケたとしても枠連の代用的中も狙えますし、ワイドが保険にもなるという攻守を兼ね備えた馬券になったのです。
普通に3連複⑥⑧2頭軸流し、これだけ考えていたら的中自体もなかったですね。
それに⑦⑧のワイドは8倍前後しかつかなかったのです。
もちろんこれは、幸運な出来事でした。
ただ、ダントツ人気の馬がいる場合は、その馬を外した「ワイド馬券」というのは非常に有効なのです。
そのダントツ人気の馬が、勝とうが負けようが、ワイドで選んだ馬達が好走すれば馬券は当たるのです。
今年の桜花賞も、恐らくダントツ人気になる馬が登場します。
その馬を外した「ワイド馬券」というのも面白い馬券戦略といえるのではないでしょうか。
あと、もう一つ。
なぜ、ルージュバックは過剰人気になったのでしょうか?
それは
関東の有力馬は過剰人気になりやすい
これは間違いなく言えます。
なぜかというと、明確な理由があります。
それは「人口」です。
関東圏 4273万人
(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木)
関西圏 2072万人
(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)
現在、関東圏と関西圏では約2倍近い人口の差があります。
当然ですが、関東のテレビ、スポーツ紙では関東馬の取り上げが多くなります。特に、関東馬で有力馬が現れるとレース当日のスポーツ紙の1面を飾る事が多くなります。
そして厳しい現実があります。
馬の実力
関西馬>>>関東馬
これは紛れもない現実としてあります。
ですから、普段から関東の記者たちは本来自分たちの取材対象である「関東馬」中心に記事を書きます。
しかし、大レースを制する確率が高いのは関西馬。
そうなると余計に「関東」の有力馬が現れた時は記事の扱いも自然と大きくなりますし、下手すると現実以上の賞賛記事になってしまう場合もあるのです。
まあ当然ですよね。
関東の記者が、関東馬を悪く言ってしまったらもう今後取材がやりにくくなってしまいますものね。
そして、その関東馬賞賛記事が人口の多い関東圏のファンへ向けて発信されてしまいます。そうなると自然と関東の有力馬には実際の実力以上のオッズが被ってしまう、という事になるのです。
テレビでも新聞でもやはり、関東の記者の印はどうしても関東馬に厚くなりがちなのです。それが良いか悪いかは別にして、そういう現実があるならその流れを利用してやるのが良いやり方なのです。
かつてG1レースを制しまくった「藤沢厩舎」
ここ数年でG1を勝ったのはスピルバーグくらいでしょうか。
本当にG1を勝てなくなってしまいました。
藤沢厩舎の馬などは、この過剰人気になる典型ですよね。
面白いぐらい重賞で1番人気になって、負けてしまいます。
いま関東で大レースで信頼できるのは「堀厩舎」ぐらいでしょうね。
まあ本当はここまで人口が一極集中になるのはおかしいんですけどね。関東圏で日本の人口の約3分の1以上。関東圏と関西圏を合わせると日本の人口の約半分以上。
競馬場が無い地域の人で、競馬を実際にやっている人の比率は正直下がるのでしょうね。
私が子供の頃は競馬場(JRA)やWINSがない地域に住んでいたので、なんとテレビで競馬中継というものが無かったのです。クラシックなどはNHKでも中継をやりますが、実際に競馬をやっている大人も少なかったような気がします。
今はグリーンチャンネルがありますし、無料の全国放送のBSイレブンもありますから時代も変わったものです。
最後に、今年の桜花賞も「関東馬」が1番人気になりそうです。
果たしてこの馬の実力とオッズは比例するのでしょうか。
私なりの想いもあるのですが、ここは一つ冷静に客観的にブログでは見ていきたいと思います。
まあ客観的とはいっても、私のブログは「偏差値」と「厳選軸馬」で見ていく事になるのですけどね。
いよいよ明日7日は午後2時すぎには桜花賞の枠順も発表されます。
また夕方には枠順確定バージョン(G1スペシャルvol.2)でお会いしましょう!
それではよろしくお願いします。
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▼馬券裁判“本人”が初めて明かす! 「馬券裁判 ─競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実─」
実際に競馬で1億円以上を稼いで馬券裁判になった「卍氏」の競馬に関する考え方が記載された本です。私がこのブログで「偏差値」を開発して発表するきっかけになったのがコレです。色々なデータを組合せて自分独自の指数を作成していく。実際に競馬で稼いだという事実があるので重みが違います。もちろん指数だけではなく、馬券の買い方がいかに重要かという事がハッキリわかります。
※「卍氏」の新刊も発売予定です
「外厩」といったらコレです。外厩という競馬新聞にも載っていない制度。これがいかにJRA競馬を攻略するのに必要かがわかります。賞金の高い高額条件の重賞(とくにG1)がなぜ外厩使用馬で埋め尽くされるのか・・・
このブログの「重賞偏差値予想表」に外厩データが入っている理由の一つです。
▼書籍版競馬王 2016年 07 月号 ▼Kindle版競馬王 2016年07月号 [雑誌]
こちらもかなり長いあいだお世話になっています。昔は月刊誌だったのですが、現在は隔月刊で発刊となっています。
それではよろしくお願いします。